秘める二人の、叶わぬ恋の進め方。
自分の中で出そうになった答えに首をふって目を反らす。
──‥私、なんだか変だ。
‥‥きっとセンチメンタルになっちゃってるんだ。
その、まだ私は独身だし、
結婚を考えられるような人もいないし。
だから寂しくなっちゃってるんだ。
自分自身に。
独り身女性のあるあるだ。
‥‥本当に私って嫌な人間だ。
それと、柊ちゃんと今宵さんの応援は別物なのに。
はぁ、
と漏れたため息は自分でも情けなかった。
顔をあげ、ペチペチっと頬を叩く。
駄目だ、このまま何もせず1日を終える訳にはいかない。