秘める二人の、叶わぬ恋の進め方。

──黒川は、
私と最上さんが駄目になって、
その事をどう思うのかな。

なんて、そんな事を考えながら。








翌日。
日が落ち始める位の夕方に最上さんが家まで迎えに来てくれて、それからイルミネーションをみて回った後に遅めの夕食をとることになった。

鏡の前で服装や髪型を何度もチェックする。

気合い入りすぎてないよね、
この位のお洒落なら不自然じゃないよね‥。

そんな心配事が頭を支配して、
鏡にうつる私は元々目付きが悪いというのにますます人相が悪くなっていた。

鏡にうつる自分にため息をつきそうになった時、インターフォンが鳴った。

わかっていたはずなのに、
思わず心臓が飛び出しそうになる。
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