秘める二人の、叶わぬ恋の進め方。
受付をすませてから、投影室の中に入る。
適当に場所を決めてから二人で腰かけた。
意識しちゃ駄目だと思っても、
どうしても最後に行った柊ちゃんとのプラネタリウムを思い出してしまう。
投影室も椅子も、全然違うのに‥。
「海斗さんは、普段プラネタリウムとか行かれたりするんですか?」
余計な事は考えずに楽しもう。
そう心の中で呟きながら尋ねる。
「んー、普段は行かないですね。子供の頃は割りと好きだったんですけど」
「子供の頃の海斗さんかぁ」
「そこ食い付きます?」
そう言って海斗さんが小さく笑う。
海斗さんの事だから、
きっと子供の頃からしっかりしてて頭がよくて、
大人っぽかったんだろうなぁ。