秘める二人の、叶わぬ恋の進め方。


「いいよ─‥受けるよその縁談。光一さんにもそう伝えて」

「はい」


二人が上手くいくといいな。
そう思うとなんだか頬が緩んだ。

すると、柊ちゃんがいきなりガタっと立ち上がる。


「よし、じゃあこの話はこれで終わりな。
九条、成宮さんとの打ち合わせって明日だったか?」

「あ、はい。えっと‥」

手帳を取り出して確認する。


「はい。エトワールで午後の2時からの予定です。オーディションは午前中には終わる予定ですので、少しだけ急いだ方が良さそうですね。車はもう手配しております」

「わかった。工事も、どこの会社が希望に沿いそうか明日話を聞こう。プラネタリウムを作ってる会社で、舞台内への取り付けが頼めそうな業者のリストと資料を集めるの、手伝ってもらってもいいか?」

「はい、もちろんです。確か昔、資料室でそんな会社の資料を見かけたことがある気がするので、今からいってきます」

「ありがとう。」


すっかりお仕事モードに戻った私達は、舞台上へのプラネタリウムの設置が頼める会社を探す事になった。
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