秘める二人の、叶わぬ恋の進め方。
明日は日曜日。
確か予定は何も入っていないはず。
そう思ったけれど、
首と肩の間に携帯を挟みながら、念のためにスケジュールを開く。
やっぱり明日の欄は真っ白だった。
「明日でしたら、大丈夫です」
『君もか?』
えっ、私の予定?
「あ、私も大丈夫です‥」
『そうか。
じゃあ当日は君も同席してくれ』
「‥わかりました」
戸惑いながらもそう答えると、光一さんが明日の場所と時間を続けて仰ったので、スケジュール帳に急いで書き込む。
もう一度繰り返して光一さんに確認をとり、そのまま電話を終えた。
ボタンをタップする電子音が車に響いた。
「柊ちゃん、あのね‥」
「大体聞こえてたからもういい」