私、国外逃亡しようと思います!
リリィー・スーザンがキリシを一発ぶん殴る ことを決意してから3日後の朝のこと。

はぁ、あの辛い頭痛がやっと治ったし、キリシの奴を一発ぶん殴るために、探しますか。
まぁ、私の専属執事は1人しか居ないから、探す手間がなくていいんだけどね。
でも、アレがキリシだとは思えないだよね〜キリシの容姿って、マジでカッコイイんだけど、私の専属執事って、腕はいいけど見た目は、平凡なんだよね。 まぁ、キリシが容姿を変えている可能性もあるしね。
てか、なんで前世を思い出す前の私は、自分の1人だけしか居ない専属執事の名前を覚えて居ないのよ!
あっ、無理でしたね。あんだけ使用人のことを見下しているリリィー・スーザンが、いくら、自分の専属執事でも名前を覚えている訳ないよね。
いつも、専属執事に何か頼むことがあったら、そこの貴方○○持って来て、とか言って名前を全然呼ばないしね。
まぁ、私の専属執事は、1人しか居ないからあの見た目が平凡な執事で決定なんだけどね。
あれ?、そういえば私の近くにはいつも数人のメイドがいたよね?なんで今は、居ないんだろう?
そう思っていると、コンコンとドアがノックされた。
「失礼します。リリィーお嬢様、私、キリシ・ミナザです。入ってもよろしいでしょうか?」
この声、私の専属執事の声だ...
やっぱり、あの専属執事が、キリシなんだ...
やっと、会える!
多分、私の近くにいつもいるメイド達が居ない訳もキリシが知っているはずだから、キリシに聞こう。
そして、一発ぶん殴ってやるんだから!

そう、決意したリリィー・スーザンはとても嬉しそうに笑い、明るい声で「どうぞ、入って。」
と答えた。
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