カラー

ついに光陽に行く日が来た。起きて朝食を作っていると制服の秀が出てきた。
「あーもうすぐ優希は出てくるよ。和希は起きてた?」
和希は起きていたけどなぜかベットに入っていた。由衣が秀に返事をした。
「うん、起きてた。ベットにいたけど。」
「出してくる。」
。。。
。。。
「さっさと出ろよ!!」
「うぅーヤダー。」
「じゃあお前置いてくぞ。」
「あぁーそれもヤダー。」
「出て来い。」
。。。
。。。
秀に引っ張られて和希が来た。その格好が、制服なんだけど、ワイシャツに、ネクタイに、スカート。その下にウィンドブレーカーを履いていた。
「和希さんって女だったんですね。」
由衣がそうボソッと呟いた。そっか、和希は女か。気付かなかった。
「朝食、何食べるの?」
私が和希に聞くと小さい声で
「ブルーベリージャム。」
とだけ言った。私はブルーベリージャムのパンを和希に渡した。
「何時に出るの?」
秀に聞いたら
「準備できたら。」
私は荷物は無い。服は寝巻きと制服のみ、鞄に必要最低限のものしか入れてない。由衣は普通の人から見ればコンパクトだけど私よりは多い。服が5着くらい入っているからだろう。和希と優希と秀は由衣より少し多いくらい。ほとんどみんな準備に時間は要さない。準備が終わりみんなで街を出た。暫くして、秀が
「隠れろ、追ってきたやつだ。」
と小さく言った。私たちはその辺の路地に隠れた。追ってきた人たちの顔を見て私は驚いた。
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