カラー
短い会話の後応接間に入ってきた二人は同時に
「。。。なんで?」
と言った。この辺はやっぱり双子。
「久しぶり。和希、優希。」
「。。。おぅ。10年ぶりか。」
「久しぶりだね。」
お互いに軽い挨拶を交わした。そして優希が由衣に
「あ、由衣。大きくなったね~秀は相変わらずだけど。」
と言うと秀が
「お前もだろ?」
と反論した。結構仲が良いのだろう。
「彼女はどうしたんだ?」
秀が和希と優希に聞いた。どうしたって、私にもよく分からない。
「秀と由衣みたいな関係。あ、でも俺達はお前たちみたいなつながりはないんだ。」
「そうか。一応自己紹介しておこう。俺は秀。由衣のクローン。由衣を護るために造られた。和希と優希とは光陽学校の同級生だ。」
光陽学校って軍事用の学校だったはず。頭脳も身体も優秀な生徒のみは入れる学校。
「由衣です。桜木高校の2年でした。秀はあたしのクローンというより兄弟です。よろしくお願いします。美羽さん。」
「美羽。刻神学院の3年だった。事情があり和希と優希に世話になっている。よろしく。」
「おぅ。」
「ヨロシクね美羽さん。」
自己紹介して秀が口を開いた。


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