カラー


美羽さんとスープを作り終えるともう7時だった。
(秀はもうそろそろ起きる時間だけど和希さんと優希さんはよく分からないな。。。)
「美羽さん、みんなを起こしますか?」
美羽に聞いてみた。
「。。。」
やっぱり。美羽さんって何か口数少ないなぁ~美羽さんの格好は昨日と同じ、刻神学院の制服に銀の長いウェーブの髪に同じく銀のネックレス。
「起こしてきますね。スープ冷めちゃうんで。」
「。。。そう。。。」
あたしはまず同じ部屋の和希さんを起しに行く。和希さんは寝起きがいい人だった。
「ん、おはよう由衣、何時?」
「はい、7時過ぎです。」
「そ、着替えたら行く。」
で、優希さんと秀の部屋に行った。秀はいつも起さなくても勝手に起きている。もう7時はすぎているからきっと起きていると思うがとりあえず部屋をノックした。
「優希さん、秀、起きてますか?」
返事がない。部屋に入ると二人とも寝ていた。
「優希さん、朝です。起きてください。」
「ZZZ。。。」
「。。。」
優希さんのほうは諦めて秀を起こす。
「秀。7時だよ。」
「あぁ。起きた。」
「ねぇ優希さん起きないんだけど。」
ゲシッ!
「痛ってぇー、秀何すんだよぉー」
「起きたか。」
そう言って秀は部屋を出てってしまった。
「スイマセン!!優希さん。」
「あー大丈夫。ご飯出来たんでしょ。俺もすぐ行くから。」
やっと全員起きて朝食を食べ始めた。
「いただきます。」
そう言ったのはあたしだけだった。
秀はいつものことだ。和希さんと優希さんは何か作業しながら食べている。美羽さんはボーっとしながら食べ始めた。
「。。。」
会話がない。食べにくいな。。。秀は食べ終わって片付け始めていし、和希さんと優希さんは食器をそのまま置いて部屋に行ってしまった。美羽さんはもう食べないのかスープとパンを捨ててしまっている。
「ご馳走様でした。」
。。。沈黙がっ!!
「美羽さん、食器あたしが洗います。」
やや落ち込み気味で美羽にそう言うと美羽はたいした気にした様子もなく
「そ、」
とだけ言った。
(うぅ~この人たちやりにくいよ。。。)
 

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