Better*honey―苦くて甘い秘密の恋―
「それじゃあ僕はここで」
てっきりこの人が説明やら何やらしてくれると
思ってた。
けど、彼は軽くお辞儀をして私達に微笑みかけ
去っていった。
私の目の前には【会議室】と書かれている扉。
そして私の隣には…
目をキラッキラッ輝かせある一点を見つめる沙織。
なんか、嫌な予感がする。
いや、嫌な予感しかない。
「ねぇ、さお…」
「ほら、早く行くよ!」
なぜか凄くやる気マンマンモードに入った様子の
沙織は私の有無も聞かず
目の前の扉を躊躇なく開けた。
ーガラーッ。
開けるとそこには、
「やぁ。初めまして。」
「「初めまして!」」
「僕はこの会社の取締役をやってる大谷と言います」
「私は、清水沙織です!」
「佐藤音です!」
その後。ー
履歴書を見せて
仕事について簡単を説明された。