ONE LOVE
ミツくんと別れ、コンビニに入ると、店員の大きな声が俺を迎えた。


「らっしゃーせー!!うお!!ハルマぁあ〜」

店員は友達のダイ。

本名は大悟郎(ダイゴロウ)とかゆう古臭い名前だから、みんなには半ば強制的に"ダイ"って呼ばせている。

ダイは整理している棚から離れると俺に近寄って来た。

「おぉ。今日入ってたんだ。」

そう言う俺にダイは何やらニヤニヤした表情で近づいて来た。


「…お前の為にいいモノ取っといた。」

「いいもの?」

俺は買い物カゴにヤキソバやコーヒーを入れながら言う。


ダイの"良いモノ"なんて当てにならない。

俺は適当に受け流す。
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