ONE LOVE
「取ってきてやっから、待ってろよ?」


ダイは小声でそう言うと店の奥に入って行った。


渋々俺は店内を歩き回る。
カゴにヨーグルトとヤキソバとコーヒー。そしてパンを2、3コ入れた。


もう買う物はないかとウロウロしていると、ダイが静かにやってきた。


「これこれ…いいぜ〜」

そう言いながら見せてきたDVDのタイトルは

"イケナイ教師危ない放課後"

あからさまなタイトルに笑いが込み上げてきた。


「いいよ俺。興味ない」

俺はダイにそいつを突き返すと素っ気なく言った。


「またまた…興味ないわけ無いっしょ。だって男の子だもん。」

ダイは裏面のどぎつい内容を見ながらやらしく笑う。
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