ONE LOVE
「…あ…ゴメンなさい…」

彼女は小さく呟く。

「何で謝んの?」

俺の質問に、彼女はもっと体を縮込めた。


「変な奴だと思ったでしょう?」

彼女はそう言うと、自分の足元を見た。


俺は何も返せなかった。
確かに不思議だと思ったのは確かだったけど、もう一つ、理由があった。

「…それとも…アノ人に似てるから?」


彼女の声に、背筋がピンと張った。


彼女はゆっくり顔を上げる。
その顔は昼に見た顔そっくりだった。


「確かに…似てるよね…」

俺がそう言った瞬間、彼女は怯え始めた。


「何?何すんの!!?近寄らないで!!!」

彼女の叫び声に公園中の人が振り返った。


「何もしねーよ。俺、AV女優には興味ないから。」

そう。彼女は今日ダイに見せられたAV女優そっくりだった。


あのDVDを見た時に思い出した人はきっと彼女の事だったんだ。
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