ONE LOVE
「よく、間違えられねー?」


俺は少し不安げな彼女の横に座った。

別に落とそうとか、食ってやろうとかそんなこと思った訳じゃない。


同情と言われればそうかもしれないし、偽善と言われてもそうかもしれない。


彼女がひとりぼっちみたいで、どこか昔の自分と重なったんだ。

何だか、傍にいてやりたいと思ってた。


俺は買いたてのタバコを開ける。
すると彼女は再び太陽を見ながら口を開いた。


「タバコ?…成人なんですか?」

「…あと1年かな。君、はいくつ?」

「…今年17です。」

彼女は着ているワンピースの膝辺りをギュウっと握りしめていた。


俺はそれをちらっとみて火を付ける。

「…じゃあ、俺の2こ下か。」
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