雨上がりに。
「それじゃあ、田中、川瀬茉耶またな!」





そう言って日和さんたちは行ってしまった。





さっきのはるかという人がどういう人なのか本当に興味本心で気になって、田中さんに聞いてみた。





「はるかさんって人は日和さんの彼女なんですか?」





「あはははは!!!!!」






わたしが聞くといきなり田中さんは笑い始めた。






「え!?なんですか!?」






「ちゃうちゃう!はるかが勝手に兄貴のこと好きでちょこまかしとるだけやで!」






そう言われてなんとなく分かった気がした。







あれであんな態度なのかぁ。






「日和さんはそのこと気づいてないんですか??」





普通あんだけ分かりやすい態度取られたら気づくよな…。






よっぽど鈍感じゃない限り。






「あいつもう振られてるからな。それ割り切った上で接しとんちゃう?」






普通に友人関係的なあれなのかな。






「まぁ詳しいことはお子ちゃまのお前はまだ知らんでええわ」






そう言って田中さんはわたしの頭をぽんっと叩いた。






「も〜もうすぐ大学生やから子どもじゃないです〜!」






そう言って笑ってたけど、その言葉の意味をわたしはすぐに知ることになってしまう。






あの時日和に深入りしなければ、






今のわたしは幸せになってたのかな。
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