日本一のヤクザの娘に愛された男の話 妄想
私『いちゃもんつけてるだけでしょ?』
次の日の朝、学校に登校する途中、同じバドミントン部の佐久平きよみちが目の前に現れた
すると突然、
佐久平『お前の言った事で、胡屋けい、昨日自殺したってよ!』
私『何言っての!』
私は冗談だと思って流してしまった
佐久平『お前には耐えられないから、顧問の先生にはみんなに言わないでって言っておくからな』
私『はぁ?』『いちゃもんつけてるだけでしょ?』
この時の私には何もわかっていなかった
なにせ、つい最近まで、胡屋けい君は何処かで生きていると思っていたのだ
13年経ち、ようやく彼の死を知った
私は残酷だった
今でも信じられない話だ
彼の夢は『お花畑に囲まれて、麦わら帽子を被って農業をする事』だった
彼が部に在籍中に彼から直接聞いた話だ
そんな純粋な彼を自殺に追い込む一言を放ってしまった
すまなかった
言葉がでない
彼の魂が安らかな処にあることを願う
それしかできない
すまんかった。胡屋けい
彼が遺書に残した言葉はこうだ
『あんな純粋な奴にヤクザにしかなれないと言われたら生きて行く自信がない』
私はそんな人間じゃない
悪だ
ごめんな。忘れないからな。