チカイユエニ。
タイトル未編集
1.
「熾音、帰るぞ」
小さな窓からオレンジ色の光が差し込む日暮れ。
女子更衣室のドアの向こうから自分を呼ぶ声がした。
「イケメン翔くんちょっと待って!」
「口動かしてる暇あるなら早く準備しろ」
「待ってって言わなかったら置いて帰っちゃう癖に!」
向こう側にいる男性と大声で会話をしながらパーカーに腕を通す。
ドアを開けるとそこに立っていたのはポッキーを食べている翔と遥太だった。
「1人増えてる」
「嬉しい癖にー」
「自惚れ野郎か」
「翔!熾音ちゃんが虐めてくる!」
「いつもの事だろ」
2人共酷い!と身長180cm近くの大男が嘘泣きをする。
それに対して私と翔は無視をして玄関へ進んだ。ちゃんと着いてくるのを知ってるから。これも『いつもの事』。
私達はそんな風に『いつもの事』だなんて言い合える幼稚園からの付き合い、所謂幼馴染である。
小さな窓からオレンジ色の光が差し込む日暮れ。
女子更衣室のドアの向こうから自分を呼ぶ声がした。
「イケメン翔くんちょっと待って!」
「口動かしてる暇あるなら早く準備しろ」
「待ってって言わなかったら置いて帰っちゃう癖に!」
向こう側にいる男性と大声で会話をしながらパーカーに腕を通す。
ドアを開けるとそこに立っていたのはポッキーを食べている翔と遥太だった。
「1人増えてる」
「嬉しい癖にー」
「自惚れ野郎か」
「翔!熾音ちゃんが虐めてくる!」
「いつもの事だろ」
2人共酷い!と身長180cm近くの大男が嘘泣きをする。
それに対して私と翔は無視をして玄関へ進んだ。ちゃんと着いてくるのを知ってるから。これも『いつもの事』。
私達はそんな風に『いつもの事』だなんて言い合える幼稚園からの付き合い、所謂幼馴染である。