あなたで溢れる
4

ひとしきり泣いてスッキリした…つもり…
化粧を直して部屋へ戻った。

修のグループは楽しそうだ。
先程修とキスしていた女の子が、今度は腕に抱きついてキャッキャ言ってる。




なんだソレ⁉︎




とか、ただの幼馴染みが思っちゃいけないのは分かってる…分かってる、けど…




見つからない様に横を通り席に戻ると、

「やっと戻ってきた〜。呑んで呑んで〜」

気持ち悪い撫で声と同時に頼んでいたらしいお酒を薦められた。

苛々苛々…

私はグラスを煽った。
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