あなたで溢れる
「ゆかりゆかり」

ゆかりが机に突っ伏していた。
揺すっても起きない。
泥酔状態だ。
というか…
ゆかりのお友達さん達も泥酔状態だった。

帰り支度で、修が私に気がついた様だが、目を合わす事が出来なかった。

ゆかりに肩を貸してお店を後にした。

飲み屋の外で、

「タクシー拾いますから、大丈夫ですからどうぞお帰りください。私みんな送っていきますから」

と言ったのに…

「俺達が送るって〜」

ニヤニヤニヤニヤ。
帰ろうとしない男達が見えた。
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