あなたで溢れる
7



「ただいま‼︎ とりあえず汗流してくるわ」

「お疲れ様〜」

髪の毛をタオルで拭きながら修に答える。

いつもの事だ。

一緒に食事をして、ハグしてデコチューしておやすみと別れる。

今までとなにが変わったのかと言われれば…変わらない。

ーーーまた今度ーーー

は、いつなのか?
ふと思ってみたり…想像してり…赤面したり。

そんな数日が過ぎていた。

夕飯も終わり、ゴロンと寝転ぶ。
今にも眠ってしまいそうな修をそっと撫でる。
フワフワの髪の毛が気持ちいい。

パチリ。

修が急に目を開けるから驚いて固まってしまった。

気恥ずかしくなり、おデコを叩いてやり過ごそうとしたら…手を掴まれた。

「…」

「…」

もう片方の手が私の後頭部に優しく置かれる。
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