あなたで溢れる
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「ただいま‼︎ とりあえず汗流してくるわ」
「お疲れ様〜」
髪の毛をタオルで拭きながら修に答える。
いつもの事だ。
一緒に食事をして、ハグしてデコチューしておやすみと別れる。
今までとなにが変わったのかと言われれば…変わらない。
ーーーまた今度ーーー
は、いつなのか?
ふと思ってみたり…想像してり…赤面したり。
そんな数日が過ぎていた。
夕飯も終わり、ゴロンと寝転ぶ。
今にも眠ってしまいそうな修をそっと撫でる。
フワフワの髪の毛が気持ちいい。
パチリ。
修が急に目を開けるから驚いて固まってしまった。
気恥ずかしくなり、おデコを叩いてやり過ごそうとしたら…手を掴まれた。
「…」
「…」
もう片方の手が私の後頭部に優しく置かれる。