あなたで溢れる
「…英里奈」
「…」
「…もう…我慢できない」
こんな男の顔は知らない…
こんな男の顔は見たことない…
優しく優しく後頭部を押される
こんな男の顔は知らない…
こんな男の顔は見たことない…
子猫なんかじゃない
こんな目の猫はいない
鼻先が触れる
…優しく優しくついばむキス…
…愛おしさが溢れ出るキス…
何度も何度も
キスが降り注がれる
「…英里奈…好き…好き…好き」
頭がクラクラする
「……シュ…ゥ…」
名前を呼んだ瞬間に、深い深いキスに変わった