あなたで溢れる
「ひさしぶりだな〜」

秋ちゃんもだけど、兄に会えると思うと、思わず顔がほころんでしまう。

カチャカチャ。

食器を片して流しに持っていく。

「修もコーヒー飲む?」

振り向くと、難しい顔をした修と目が合った。

「修?」

なんでそんな顔してんの?
とは聞けなかった。

それほどまでに、修の顔は難しい顔付きだったから。

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