雪のなかに猫




最初に向かったのは流れるプール。このプールの敷地に沿うように流れている。あれだね。この中れに乗っていたらどのプールも流れ着くような作りだ……





「この後はウォータースライダー!それからそれから」





ウキウキと予定を立てていく綾ちゃんに連れ回されるだけ連れ回され。楽しんでいたら誠さんに呼ばれる。なにか聞こうと近寄ると




「綾華ばっかりといる……俺とも遊ぼ。」



「へ?」




驚いて変な声で聞き返すも、私を見るだけで。黙ったままの誠さんを見て隣のビーチチェアに座って聞いていた奏さんが、さっきからこんな調子なんだよなー。と苦笑していた。





「誠さん、プールで遊ぶイメージ無い。」



「え……」



「どっちかと言うと……部屋でパソコンいじって株とかしてるイメージ」



「…………」





私の言葉を聞いて吹き出す奏さんに固まった誠さん……それをあとから来た綾ちゃんが不思議そうに見ていた。




そうしてるかと思えば…誠さんはフラリと立ち上がったかと思えば。何を思ったのか奏さんの腕をつかみ流れるプールに向かう。不思議に思いながらも綾ちゃんと見てたら




「「あっ!?」」




ドっボーン!!と水しぶきを上げて奏さんがプールに落ちる(落とされる)。綾ちゃんと声を上げて驚いていたら今度は誠さんがプールに入り奏さんと





「じゃれてる?」



「え、いや、遥ちゃん?あれはどう見ても一方的な、いじ……イタズラかな?」




「え?そうなの?」





目の前で繰り広げられている【あそび(イタズラ)】仲良さげにお互い流れるプールであそび(格闘)を初め出した。





「ちょ、誠さん!?ギブ!!ぎぶぎぶ!!ギブ…………」



「うるさいなー。遊んでるんだよ?楽しいでしょ?ね。」



「ひぃー!!奏さんが……」





じゃれあってて溺れ掛けてる奏さん……でも、誠さんは楽しそうにしてるから。





「いっか。楽しそうだし。」



「えっ!遥ちゃん……あれが楽しそうに見えるの?」



「え、誠さん笑ってるよ?」



「……。うん。そうだね。」





綾ちゃんは私の言葉を聞きながらも奏さんを哀れんだ目で見ながらも納得していた。そんな綾ちゃんに【納得しないでっ!!助けっ……】と1人浮き輪に捕まり流されていった奏さんでした………。






< 31 / 48 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop