理系教授の秘密は甘々のはじまり
漫画コミックのコーナーには本日発売の新刊が並べられていた。アニメ雑誌のコーナーには、波実の好きなアプリゲームの公式本も置いてあった。

波実は、少女漫画コミック3冊と少年漫画コミック2冊、公式本1冊を手に取る。

待たせてはいけない、と慌てて葉山を見るが、葉山も漫画を数冊手にとって付属の帯を読んだりしている。それなりに楽しそうだ。

「まだ、大丈夫ですか？」

波実はすっかり緊張を解いて言った。

「ああ、ゆっくり見るといい。俺も何か探してみるから」

それからの2人は、まるで昔からの友達のような距離感でそれぞれが求める本を探し移動した。つかず、離れず。
いい頃合いで、どちらからともなくレジへ向かう。

この距離感は友人でもなかなか保てないな,,,。

波実は少し葉山を見直し、少し素敵だなと思った。

葉山も漫画コミックと雑誌を数冊購入するようだ。
会計を済ませると、2人はエレベーターを降りて、大通り沿いの居酒屋に入った。

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