理系教授の秘密は甘々のはじまり
神社から真っ直ぐ進んで、竹林を抜けると、目的の旅館はすぐに見つかった。
純和風の造りで、品のある高級旅館。
出迎えてくれた支配人は和服を着ていた。
「葉山さま、本日はご利用ありがとうございます」
真澄は慣れた様子で履き物を脱ぎ廊下を進んでいく。
「波実、こっち」
真澄は、空いている方の手で波実の手を引いた
「お部屋はこちらでございます」
案内されたのは、露天風呂つきの離れ。どう見ても部屋は一部屋しかない。
「あのー、私の部屋は,,,」
「無粋なことを聞くな」
足を止めた真澄が握っていた手を離し、波実の口を片手でふさいだ。
支配人はすでに玄関に到着しており、離れの玄関の鍵を開けようとしている。
"この状況のどこに小粋さを求めるんですか!"
もごもごと発した波実の言葉は、真澄の手で遮られている。
「仲がおよろしいんですね」
"また、それ?"
上機嫌の真澄によって、そのまま離れの中に引きずり込まれた波実は、うんざりしたように溜め息をつくしかなかった。
純和風の造りで、品のある高級旅館。
出迎えてくれた支配人は和服を着ていた。
「葉山さま、本日はご利用ありがとうございます」
真澄は慣れた様子で履き物を脱ぎ廊下を進んでいく。
「波実、こっち」
真澄は、空いている方の手で波実の手を引いた
「お部屋はこちらでございます」
案内されたのは、露天風呂つきの離れ。どう見ても部屋は一部屋しかない。
「あのー、私の部屋は,,,」
「無粋なことを聞くな」
足を止めた真澄が握っていた手を離し、波実の口を片手でふさいだ。
支配人はすでに玄関に到着しており、離れの玄関の鍵を開けようとしている。
"この状況のどこに小粋さを求めるんですか!"
もごもごと発した波実の言葉は、真澄の手で遮られている。
「仲がおよろしいんですね」
"また、それ?"
上機嫌の真澄によって、そのまま離れの中に引きずり込まれた波実は、うんざりしたように溜め息をつくしかなかった。