理系教授の秘密は甘々のはじまり
その学会は、今週末の金曜日と土曜日に京都で行われる。

"京都といえば私の好きな水泳のアニメを手掛けるアニメーション会社があったなー"

波実は、普段、仕事中は真面目に研究に没頭している。

しかし今は、突然降ってわいた土曜日のプレゼンテーション代行という大役に押し潰されそうになり妄想に逃げるしかやり過ごすことができそうになかった。

ラットに薬を飲ませながら体温や脈拍を測定する。

「あらしぃ、私うまくやれるか心配だよ」

"あらし"とは雄のラットの名前である。今研究中の薬を飲んでくれるありがたいラットの内の一匹だ。

あらしは波実が話しかけるといちいちリアクションをしてくれる。今も前足を持ち上げて鼻をピクピクさせてこっちを見ている。

「萌えー!癒されるぅ。あらし」

体に直接触ると感染症とかの心配があり、データーに影響するかもしれないので触れない。

波実はスポイドの先であらしの頭を撫でた。

研究室の入り口では、葉山がその様子をこっそり見ていた。手にはスマホを持って,,,。
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