七色ペンダント
遅れてきた土方率いる隊は、池田屋に転がる無数の死体を見て絶句した。
「っ……近藤さん!!無事か!!」
「トシ!私は無事だ」
「ならいいんだ。けど、こんな人数相手にどうやって……!!大島は?!」
「これをやったのは大島くんだ。私たちは弱った敵を始末したに過ぎない」
「あいつ……。じゃあ、あいつが言ってた通り、歴史が変わったって事なのか」
「……歴史は変わってなんかいない。元からここが本命だったんだ」
「は?それ、どういう意味だ近藤さん」
すると、近藤は静かに話を聞いていた沖田を見ると、聞いた。
「総司、体調はどうだ?」
「えっ、なんともありませんけど……」
「本来、総司はここで病に倒れるはずだった。平助も、額を斬られてな」
文の考えを悟ったのか、総司は慌てて聞いた。
「っ文はどこです……!!!」
「上へ行ったが……私たちも今から行こうとしていたところだ。急ごう」