七色ペンダント

急いで窓を越えようとした沖田を、土方が止めた。



「待て。行くな」



「離してくださいよっ!!土方さん!!!」



沖田は段々と声を荒らげて土方を睨んだ。



「落ち着け。大島がこんな所で死ぬタマか」



「っっ……でも、っ……文がっっ…」



我慢出来ず、泣く沖田を土方は優しく撫でた。

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