七色ペンダント


「吉田……お前ふ…



!!!」



沖田さんは私に気付くと、目を丸くした。



「なんで……くそっ。吉田、どういうつもりだ」



「ふっ。」



「……いいよ。答えは直接本人に聞くから」



そう言って真剣に私を見つめた沖田さんに、ドキッと心臓が甘い音を立てた。



「新選組、覚悟!!!」



吉田さんの掛け声と同時に、2つの組の刀同士がぶつかり合う音が響いた。



沖田さんと永倉さんは新選組の一、二位を争う剣豪なだけあって、多勢の敵に対して1歩も引かない。

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