七色ペンダント
吉田さんは私を見つめると、頬に手を添えた。
「俺がしてやれる、精一杯の事だ」
「吉田さんっ……!!」
「あいつの所に、行かせてくれ……」
この前話してくれた幼馴染みの人の事、だよね、、
「 沖田、頼む。お前に斬られても悪い気はしない。文、今までありがとな」
私はもうこれ以上、何も言えなかった。
「いくよ」
だって、
「あぁ」
吉田さんが、あんなに綺麗に笑うから ────
最期に一粒の涙を流し、彼は大きな一太刀を受け入れた。