七色ペンダント
挨拶を終え、昼餉の用意を始めた。
おかずは無難にと、味噌汁・焼き魚・漬け物・白米とした。
慣れない台所と、大人数分の料理を作るのには苦労したけどなんとか時間までには間に合った。
食事を運び終えた頃にみんなが大広間へ集まってきた。
「ん!?!?なんでだ?!いい匂いするぞ!」
「うまそーー!!!」
などと隊士達は鼻をくんかさせながら席について間もなく、近藤さんの合図と共に戦争が始まった。
「うおーーーっ!!この魚うめぇ!!なんかいつもと味違くて最高じゃねぇか!」
「うめぇ..!!っけど今日っては藤堂隊長と永倉隊長が当番じゃなかったか?」
「いつの間にこんなに腕を上げたんだ...?」
当の本人たちは、無理矢理な笑みを作って言った。
「ん゛、あのな、今日からは大島が担当なんだよ、」
「ですよね……って、大島さん、こんな料理上手いんですかっ?!」
「あ、えーと.....小さい頃から作っていましたから」
「まじかよスッゲェェ!!!」
すると、隣で黙々と食べていた沖田さんが箸を止めた。
「これ、大島さんが作ったんだ。凄く美味しいよ」
「あっ、ありがとうございます」