七色ペンダント
沖田さんは羽織を脱ぎ、普段着に着替えると一緒に大広間へ向かった。
「よっ、文!」
「平助くん!」
「今日の夕飯美味しそうだな!」
「今日は自信作なの!!」
「そりゃ楽しみだ!」
「沖田さん、座りましょ」
「うん!」
最後の晩餐だな。
今日の夕餉は、いつもより少し奮発して気持ちを込めて作ったつもり。美味しいかな。
「「「「いただきまぁぁす!!!」」」」
盛大な掛け声とともに、食べ物の奪い合いが始まった。
「んっ!!!これうっっめーーーー!!」
「これも美味いぞ!!」
「流石大島さんだなー」
そんな言葉があちこちから聞こえてきて、無性に嬉しくなった。
「文、今日も凄く美味しいね」
「ありがとう……」