七色ペンダント
私は笑顔でそう伝えた。
絶対に泣かない。
「文………」
皆泣いていた。
私のために泣いてくれるんだ。やっぱり、皆は優しいな。私には居心地が良すぎだよ……
「まだ埋めないけど………首飾りを埋める時は、見送ってくださいね」
そんなの嘘だけど、本当は見送って欲しい。
土方さんとアイコンタクトを送ると、頷いて話し始めた。
「皆、意見もあると思うが、これは大島本人が決めた事だ。俺たちで背中を押してやろう」
皆は誰も、何も言わなかった。ただ下を向いていた。
「………解散」