七色ペンダント

「っ………」



嗚咽を吐きながら、私は寂しくも嬉しい涙を流した。



そんな時、涙で濡れた視界の先になにかがぼんやりと映っていた。



袖でごしごしと涙を拭うと、それは次第にはっきりとした。



「みんな………?」



そこには私の大好きな人たちが、私の書いた文を手に並んでいた。



「なんで……っ」



「大島が言ったんだろ。見送って欲しいって」



「お前演技が下手なんだよな。みんな気付いてたぞ。総司の寝た振りの方がよっぽど上手かった」



困ったような笑みで言う土方さんに、私は肩をすくめた。



「一人で行っちゃうなよ。俺ら、仲間だろ」



「そうだぞ文。……間に合って良かった」
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