七色ペンダント
それは、きらきらと光りながら、真っ暗な夜の空へと消えていった。
「……………総司」
重い空気を破ったのは珍しく平助だった。
「総司っ!!帰ろ、俺たちの家に!」
「平助……」
「大島が時を超えてまで会いたかった新選組だもんな!俺たちで文のいた未来まで歴史を残そうぜ!」
「おうよ左之!!俺らならやれる!」
「原田さん、永倉さん……」
「そうだな。総司、帰ろう」
そんなみんなは、希望と勇気に満ち溢れているように見えた。
「………はい!!」
文、空で見守っててよね。
必ず僕たちは、もっと強くなって誠を貫く武士になる。
何千年も先の時代に、僕らの名を残すんだ。
君の愛した新選組を ━━━━━━━━━
誠の名の元に、再び歩み出した武士たちの背中で、朝日が顔を出した。