七色ペンダント
斎藤一
屯所内の庭の、小さな池の表面に映る綺麗なまん丸お月様。
「これは……満月?」
月……綺麗だな.....。
「そこで何をしている?」
「っ」
私は気を緩めいたため、後ろの気配に全く気づかなかった。
「あなたは?」
すると、その美形な男性は私を見下ろしながら言った。。
「斎藤一」
どこかで聞いたことのある名前だな。
「あ.......3番隊の隊長さんですね」
「.......何を見ていたんだ?」
「月です。池に映る」
「月が好きなのか?」
「.......ええ」
「……大島文と言ったか?何故お前はここに居る?」
「迷子になってしまった私を、沖田さんが拾って下さったんです」
「そうじゃない」
「え?」