七色ペンダント
それから斎藤さんとは顔を合わせる度に話すようになった。
そんなある日の昼餉後、台所で食器を洗っていると沖田さんが来た。
「あの、さ。」
「はい?」
「もしかしてだけど、はじめ君と恋仲になったの?」
「えぇぇぇぇ!!そんな、違いますよっ!!!」
「否定してるくせに、顔赤くなってるよ」
「こっこれは沖田さんが急に変な事いうからっ」
「ふーん?」
「なんで急にそんな事聞くんですか?」
「さあ?大島さんが最近、はじめ君と仲良いからじゃない?」
「あぁ……」
「そうだよ。はじめ君、女の子となんて顔すら合わせたくないって言うような人だったのに。なぁんか怪しいよねぇ〜」
「何が怪しいんだ?」
そこへ顰(しか)め面をした斎藤さんが割って入って来た。