七色ペンダント
その翌日、総司率いる一番隊と俺たち三番隊の合同練習で、休憩をしていると総司がなにか言いたげに俺を見つめていた。
「言いたいことがあるなら言え」
「はじめ君さ、大島さんの事、好きなの?」
「?!?!」
何故かその質問に動揺してしまった。
「へぇ.......好きなんだ?」
「まだ何も言っていないんだが」
「好きなんだ?」
「二度言うな。それに、俺はそんな感情は持たない」
「本当にぃ?」
「それがなんなんだ」
「別にー。何でもないけど」
何でもないといいながらも、頬を膨らませる総司はやはり変な奴だ。
俺が女などに興味を持つはずがない。
そうだ。好きなんかではない。
そう心に言い聞かせるようにしながら稽古に励んだ。