七色ペンダント
大島が来てから新選組は変わった。
常に廊下は綺麗だし、庭も整っていて前よりは断然良くなっている。なにより、隊士の士気が上がった。
稽古が終われば、大島が汗を拭くための布と差し入れを持ってきてくれる。
廊下を歩いていると、隊士が稽古で怪我をしたらしく、大島から手当を受けていた。そしてその隊士は、顔を真っ赤にして彼女を見つめていた。
そんな場面を見ていると心がモヤモヤした。この気持ちはなんなのだろうか。
大島は誰にでも偏見なく優しく、特に隊士たちには評判がいい。最近はそんな事をよく耳にするようになった。