七色ペンダント



「名乗る程の者じゃないです。それ、返してください。大切な物なんです」



「いいよ。それはともかく、夜女の子が1人でうろついてると狼に襲われちゃうよ?」



「私はそんなたまじゃありませんから」



「ふーん」



一見冷静に見えるけど、少し焦っているようにも見えた。僕が拾った首飾りを返すと、彼女は嬉しそうに笑顔を作った。



「っ……/////」



今が夜でよかった.....今僕絶対顔真っ赤だよ。会ったばっかだぞ。向こうの顔だってよく見えないのになんだよ、、



「そんな、まさかね」



「何がまさか?」



つい口に出てしまったらしい。

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