七色ペンダント
その質問に対して彼女は急にオドオドし始めた。
「まさか、家がないの?」
「えーと、まぁ」
「追い出された?」
「それならいいんですけど…ちょっと帰れなくなっちゃって....迷子みたいな?」
言葉を探すように話していたのは気になったけど、困っているのは確かだった。
「一旦僕のとこおいでよ」
「え、いいんですか?」
「多分ね。土方さんに聞いてみるよ」
そう言った瞬間、彼女は目を丸くした。
「ひ、じかた……??」
「うん。土方歳三」
「あ、嘘……じゃあ、あなたは?」
「僕は沖田総司。壬生浪士組さ」
「っ………新選組……」
彼女はそうつぶやくと、顔色を悪くした。
「新選組?なにそれ。………顔色悪いけど、具合悪いの?」