七色ペンダント


「今まで隠してたつもりだったけど.....


文ともう会えないんじゃないかって思った時、どうしようもないくらい苦しかった。文の笑顔が、言葉が、存在が僕を勇気づけた。


ううん、出会った時から惚れてたのかもしれない。



文が好きです」



沖田さんが最後まで言う前に大粒の涙が頬を流れていた。



「ふぇっ.....私、も...好き、大好き....」



視界が覆われたのと同時に、唇に柔らかいものがあたった。




「沖田.....さん」



総司は照れくさそうにはにかんだ。

< 86 / 185 >

この作品をシェア

pagetop