七色ペンダント

古高が吐いたことにより、新選組で緊急会議が開かれた。そして、会合は池田屋か四国屋で行われると推定された。



「おい。お前どうやってあいつを吐かせた?」



土方さんが不思議そうに聞いてきた。



「ただ脅しただけです」



「そう、か……今夜ここを発つ。お前は」




「私も行きます」




「馬鹿言うな。此処で待っていろ」




「今回ばかりは土方さんの命令でも聞き入れられません」




「っ………きっと今夜のは大騒動になる。お前、こんな所で死ぬなよ」




「はい、ありがとうございます」




今夜私も着いていく理由はひとつしかない。沖田さんを救うため。次は私が守る番だ。

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