恋の3択

春樹のやつ…!

春樹にプリント渡されたかいとが、
あたしを見て、
俺もいいのー?と、言うから。

ど、どうぞどうぞ!と、答えた。

ニコっと笑って、さんきゅ。と言い。
写し始めた…。

ひぇ…かわい…。
心臓バクバクで、視線を泳がすと
春樹がこっちを見ていた。

ニヤッと笑って、ちょっとドヤ顔になる。

え、もしかして…?
あいつ…何考えてんだろ。

あの、プリント…。
かいとの声で、またビクっとなる。

え?あ。終わった?
と聞くと、

うん。宮越の字読みやすいな。
助かったわ。と、プリントを渡してくれた。

心臓…落ち着け…落ち着きなさい!
今がチャンスですよ!さきちゃん!
心の中で、声がする。

杉橋…春樹と仲良かったっけ?

聞けた!聞けたよ!えらい、あたし!

ああ…。
一年の時クラス一緒だったからね。
宮越こそ、春樹と仲いいんだな。

え??そんな、仲良いとかじゃ!
あれは腐れ縁で…
幼なじみみたいなもんだから。

思いっきり否定するあたしを見て、
ぷっと笑い、
そ、そんなに否定しなくても。と、言う。

春樹言ってたとおりだなー。

え??

頭パニックで、固まった瞬間、
先生が入ってきた。
かいとも、前を向いてしまった。



…なんですと?
なに?春樹が?
なんて言ったの!あたしのこと!!




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