恋の3択

え?!
驚いて、春樹と同時にかいとの顔を見た。


2人して、おんなじ顔してるよー。
気があうことで…。


と、言うかいとの顔は…。
なんだか…少し、不満げ…?


え?…なんで?


すると、黙っていた春樹が、突然言った。

かいと、今日練習休みだったよな?

え?ああ。テスト前だからな。
野球部もだろ?

おう。じゃーさ、帰りに…
さきにお礼してもらおーぜー。

え??
今度は、かいととあたしが2人で驚いた。


ニヤリと笑った春樹が、
俺は昨日、こいつのパンクした自転車
持ってってやったお礼してもらう。
お前は、モデルのお礼ってことで!
な?と、かいとの肩に腕を回した。


いや、絵のモデル自体、お礼じゃなかったか?
と、かいとは笑った。

ま、いいじゃん。
な?さき!

え?あ?えーと?それって?

だーかーらー。
帰り、牛丼おごってよ!

牛丼は、決定なわけ?と、かいとも
ノリノリになってきて。
俺は甘いもんでもいいしー。なんて言う。

かいと、甘いの好きなんだ…なんて
思いつつ…。まだ、頭の中が、パニックで。

じゃあ、かいと、じゃんけんな!

と、しまいには2人でじゃんけん大会…。


結局…何故か…あたしと春樹とかいと。
放課後、3人で牛丼屋で待ち合わせる
ことに…なっていた。


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