恋の3択
冗談に決まってるだろって、
言われるんじゃないかと、その日は
ずっと、複雑な思いでソワソワしてた。
でも…2人とも、
牛丼の話をむしかえすこと無く。
とうとう放課後に、なってしまった…。
帰りのホームルームで、先生が
テスト勉強真面目にやるようにと、話してる。
チラっと隣を見ると…
かいともこっちを見てる。
ドキドキしてきた…。
本当に…行くんだよね?と言う思いで
見つめると…。
伝わったのか、うんうんと、軽くうなずき
ドヤ顔して笑ってる…。
春樹は、と見ると、
先生の話半分で、後ろの男子とコソコソ
しゃべって笑ってる。
はぁ…。
緊張してるのは、あたしだけよね…。
まあ、そうだろうけど…。
この展開…どういうことなのよー…。
ガタガタと席を立つ音がして、
我にかえる。
みんな、早く帰れるのが嬉しいようで、
続々と教室を出て行った。
あたしは、自転車だから、
同じ方面の子もいなくて。
いつも帰りは1人だから。
じゃあねーさき!
ばいばーい。さきー。
と、みんな帰って行った。
かいとと、春樹も、肩組みじゃれ合いながら
2人で教室を出て行った。
流石に一緒に行くのは、面倒くさいことに
なるからと、春樹が店で合流な。と、
言っていたから…。
先に行ったんだよね?
行ったら、2人ともいなくて、笑い者…
なんてことは…ない…よね?