恋の3択

春樹が言ってた牛丼屋さんへ、
後を追うように向かった。

急いだけど、中々追いつかなくて。
やっと前の方に、2人の姿が見えて、
ホッとした…。

やっぱり、本当に行くんだ!
ん?
嬉しい…んだな。あたし。

緊張するけど…
なんだかよくわからない展開だけど…
3人だけど…
かいとと放課後一緒だなんて…。
想像したことも無かった…。

あ。でも。

思い出した。
あたしは、かいとの彼女に…
なりたくて頑張ってたんだよね。

彼女なら…デートだってしちゃうよね。

3人だけど。ふふ、ちょっと笑える。

いつか、2人だけでこんな風に
一緒に放課後過ごせるように…
頑張ってアピールしよっ!
うん。やる気がでてきたよー。

なにを一人でニヤニヤしてんの?

え?と、声の方を見ると、
牛丼屋さんの手前のとこに、2人がいた。

や、やだなー!
ニヤニヤなんかしてないでしょ?
そ、そんなこと言うなら、おごりませんよ?

と、やり返すと。

春樹もかいとも、あ、ごめんごめん!
してない。してない。と、慌てる。

わかればよろしい。と、ドヤ顔すると、
2人とも笑う。

よーし、腹いっぱい食うぞー!
はいろーぜー!と、春樹が張り切っている。

春樹!どんだけ食べるつもりなのよー!
一杯ずつです!と、言うと。

えー!なんだよー!
じゃあ特盛なー!と、ブツブツ言いながら、
店に入っていった。

かいとが続き、後ろを振り返って
あたしを見て笑った。

た、楽しい!


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