恋の3択

次の日…朝早く学校へは行けなかった。

どんな顔して会えばいいのか、
わからなくって…。

しかも…昨日頭ん中、グチャグチャで。
寝不足の顔は…

自分で見ても、やらかしたなーって感じ。

はぁ…。

席で、息をひそめるように座ってた。

おそるおそる教室に入った時は、
まだ春樹もかいとも、いなかった。

そりゃ…早くなんて来ないよね。

ふぅ…。また、ため息が出た時。

先生が、入ってきた。
席つけよー。と、叫んでる。

え?隣を見ると、かいとがいない。

あれ?
春樹を探したけど…やっぱりいない。

え、なんで?

そこへ、廊下からバタバタと足音が響く。

ギリギリセーフ!と、転がるように、
春樹とかいとが、入ってきた。

先生が、はい、ギリギリアウトー。と、
笑って。

えー?!セーフでしょー?と、2人して
抗議している。

わかったから、早く座れと追い払われて。

隣の席に帰ってくるかいとを、
つい目で追っていると…かいともあたしを
見た。

ん?なんか…泥だらけじゃない?

ビックリした顔に気がついたのか、
かいとも自分の制服を見て、
あーあ。と、照れたように笑い。
上着を脱いで、少し泥を払った。

春樹も、向こうで言われたらしく。
派手にパンパンと叩くもんだから、
周りから、ちょっと!春樹!と、
怒られて、笑っていた。


なんだか…拍子抜けするほど、
いつもの2人だ…。





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