恋の3択
え!?
俺が悪いんだって。
かいとが好きなら、なんとかしてやろうと
思ったのに。
黙っていれなかったから。って。
うまくいくとこだったのに、俺が
余計なこと言ったから。
ほんと、ごめん!って…
春樹、俺に謝るんだよなぁ…。
かいとは、いい奴だから。
俺、本当にうまくいけばいいって
思ってたんだよな。
それなのに、なんでかなぁ…。
どうしたらいいのかわかんねー…。
…って。そう言ったんだ。
かいとの顔は…微笑んでるようだった。
春樹には…ちゃんと言ったよ?
俺たち、ライバルじゃん。って。
遠慮すんなよ。春樹らしくないってさ。
さきが、どっち選んでもお互い
うらみっこなしってことで…。
俺は先に告らせてもらったから。
お前もちゃんと言えって…
言っといた。と、笑う。
かいと…。
…まあ、そんなことでさ。
春樹が、何にも言ってこなかったら
ケツ蹴ってやるから、言ってよ。
俺も、あきらめないけどね。
と、笑う。
すっかり、涙も乾いていて。
かいとの笑顔が、こころに刺さった。
わかった…。
それ言うために、今日誘ってくれたんだね。
ありがと。と、言うと、
ん?かいとくん、優しいからね。と、
ふざける。
春樹もかいとも…優しい。
優しくって…ほんと困る…。
あたし、誰を好きなのよ…。