+小悪魔恋愛2+
「それはやばいな」
「ええっ!そんなにやばい?」
「いや、やばいくらい柚ちゃん可愛いな」
「…んだよそれ」
急にエロくさい顔になる純平が妙に腹立たしい。
勝手に柚を想像するな!
「だって柚ちゃんはお前にそれを見せたかった故に怒ってんだろ?そんな素直で可愛い彼女がどこにいる。この贅沢もの」
「…っそんなこと言ったって言われなきゃわからないだろ」
「空気で感じ取れ、お子さまが」
「はっ!?お子さまってオイっ!」
純平は持っていたノートでオレの頭を軽く叩いた。
「そんなんだとまじで誰かに取られるぞ〜。オレとかね」
「純平っ」
背を向けて歩きながら「じゃ〜な」と手を上げる。
結局相談にのってくれてたのかは、いまいち不明。
聞くだけ聞いといて…
「他人事だと思って勝手なことばっかり」
しかも付け加えるかのように
「完全に寝てる相手なら狼。寝ぼけてるくらいならセーフだ」
とか訳のわからないことを言い残していくし。
なんだよそれ。